領収書を税理士に丸投げするのをやめたら、月3万円減りました|残った作業はスキャンだけ

領収書のデータ化を、税理士に丸投げするのをやめました。
結果として、月々の経費が3万円下がりました。 処理にかかる時間も、体感で3時間ほどかかっていたものが15分程度になっています。
うちはタレント事務所を11年やっていて、社員3人で所属80名を回しています。人を増やせないので実務をAIに寄せていますが、その中でこれはいちばん分かりやすく効いた1件でした。
何にお金を払っていたのか
以前は、領収書を封筒にまとめて税理士に送っていました。そこでデータ化してもらい、記帳まで進める形です。
これ自体は珍しくない運用だと思います。楽ですし、間違いも少ない。
ただ、よく考えると払っていたのは「入力する作業」に対してでした。 税務の判断や申告そのものではありません。
- 判断が必要な部分 → 税理士に頼む価値がある
- 紙を見て数字を入れる作業 → ここに毎月お金を払い続けていた
自動化を考え始めたとき、最初に見たのはこの切り分けでした。
社内でデータ化する形に変えた
やったことは単純で、領収書をスキャンして、データ化する部分を社内に持ってきただけです。
税理士との契約自体は続けています。丸ごと切ったわけではありません。 判断が必要な部分は今も頼んでいます。切り出したのは作業の部分だけです。
結果として、月々の経費が3万円下がりました。 年間だと36万円です。社員3人の会社にとって、この差は小さくありません。
処理時間も、体感では3時間が15分ほどになりました。正確に計測したわけではないので体感の数字ですが、月末の作業が明らかに早く終わるようになりました。
消えなかった作業がひとつある
ここが正直なところで、完全には自動化できていません。
残ったのは、領収書をきれいにスキャンする作業です。
- 同じ横幅のものを集める
- 向きを揃える
- 読み取れる状態にして通す
この準備が、地味に手間です。 自動化したのはスキャン後の処理であって、スキャンに載せるまでの物理的な作業は人がやっています。
だから社内ルールを2つ禁止にした
スキャンの手間を減らすために、禁止事項を決めました。
- ホチキス留めの禁止
- 台紙への貼り付けの禁止
以前は、領収書をまとめて留めたり、紙に貼って提出することがありました。人が見るには親切なやり方です。ですが、スキャンする側からすると、外す作業が丸ごと増えます。
留めたり貼ったりする5秒が、後工程で何倍にもなって返ってきます。
これは自動化の話というより、手前の運用を変えた話です。 ツールを工夫するより、そもそも面倒な状態を作らない方が早い。ここは仕組みではなくルールで解決しました。
分かったこと:自動化しやすい業務の条件
この件でうまくいった理由を振り返ると、条件が揃っていました。
| 条件 | 領収書の場合 |
|---|---|
| 毎月必ず発生する | 必ず発生する |
| 判断がほとんど要らない | 書いてある数字を読むだけ |
| 外注していた費用が明確 | 月3万円と分かっていた |
| やめても業務が止まらない | 失敗しても税理士に戻せる |
特に効いたのは、外注費が金額で見えていたことです。効果を「時間が減った気がする」ではなく「月3万円減った」と言えるので、続ける判断がすぐできました。
逆に言うと、社内でやっている作業の自動化は、効果が見えにくいです。時間が減っても、その時間で別のことをしているので、数字に出てきません。
いま詰まっているのは別のところ
領収書がうまくいったので、同じ調子で請求・支払い管理も自動化しようとしています。そちらは詰まっています。
理由は、扱っているデータの形が違うからです。領収書は「書いてある数字を読む」だけでしたが、請求管理は人が見やすいように作った表がすでにあって、それが自動化の土台にならない。
その話は自動化できる表と、できない表の違いに書きました。うまくいった例と詰まった例を並べると、何が違うのかが見えてきます。
まとめ
- 領収書のデータ化を外注から社内に移して、月3万円・年36万円の経費が減った
- 処理時間は体感で3時間 → 15分
- 完全には消えていない。 きれいにスキャンする作業は人に残った
- ホチキス留めと台紙への貼り付けを禁止にした。手前の運用を変える方が早い場合がある
- 自動化しやすいのは、毎月発生し/判断が要らず/外注費が金額で見えている業務
税理士との契約は続けています。やめたのは丸投げであって、依頼そのものではありません。 判断が必要なところは、今も頼んでいます。