そうくんログWritten by そうくん

イベント物販を始める前に決めておく5つ|月20回・5年やって分かったこと

※この記事にはプロモーションを含みます。

イベントで物販を始めて5年経ちました。今は月20回ほど出店していて、1回の売上は10〜20万円です。

始める前に決めておけばよかったと思うことが、いくつかあります。この記事はその5つをまとめたものです。それぞれ詳しく書いた記事があるので、気になるところだけ読んでもらえれば十分です。

うちはタレント事務所を11年やっていて、社員3人で所属80名を回しています。人を増やせないので、仕組みで回すことばかり考えてきました。


1. 決済手段は、始める前に用意する

現金だけで始めると、売れているのに売れていない状態になります。

うちは最初、現金しか用意していませんでした。そのとき起きていたのは、こういうことです。

  • 体感で**2割ほどのお客さんから「キャッシュレスなら買えるのに」**と言われていた
  • 導入した直後、売上は体感で1〜2割増えた
  • キャッシュレス比率は当初1〜2割だったが、現在は6割

取りこぼしは数字に出ません。 売上表を見ても、その日の売上は出ています。買わずに帰った人は、どこにも記録されない。

そして厄介なのは、単価が高いほど損失が大きいことです。うちの取りこぼしは単価5,000円前後の層でした。

→ 詳しくは現金だけで出店していた頃の話

2. 端末は「機能」ではなく「電波」で選ぶ

決済端末を選ぶとき、たいていは機能と手数料を比べます。実際に使えなくなる場面で効くのは、その会場に電波が届くかどうかです。

うちは地下2階のライブ会場で、設営中に通信が通らないことに気づきました。月20回出ている体感で、通信が不安な会場は全体の1.5割ほどあります。

出店前にやる確認は3つです。

  1. 会場にWi-Fiの有無を聞く(「あるか」だけでなく「出店者が使えるか」まで)
  2. 会場の階層を確認する(B1・B2なら警戒)
  3. モバイルルーターを保険として持つ

端末を選ぶ順番も、こう考えています。

見るもの
1 その会場で通信が通るか
2 審査から使用開始までの時間
3 対応している決済の種類
4 入金サイクル
5 手数料

→ 詳しくは決済端末は機能より電波で選ぶ

3. 固定費はゼロで始める

売れるか分からないものに月額を払うと、やめる判断ができなくなります。

  • 今月も払ったから、元を取らないといけない
  • ここでやめたら、これまでの分が無駄になる

これは判断ではなく、後戻りできないという感覚です。

固定費がゼロなら、売れなければ何も失わずにやめられます。やめる自由があるから、冷静に続けるかどうかを見られる。

そして5年やって分かったのは、もっと大きな効果でした。固定費がないと、試せる回数が増えます。 物販は何が売れるか事前に分かりません。当たりを見つけるには試行回数を増やすしかない。 固定費ゼロは、そのための設計でした。

→ 詳しくは月額0円にこだわった理由

4. 売上以外に増えるものを、先に知っておく

物販を始めて増えたのは、売上だけではありませんでした。

  • 在庫リスク
  • バリエーションを作り続ける労力

同じものを並べても2回目からは売れないので、常に新しいものを用意する必要があります。マネタイズポイントが1つ増えるとは、管理するものが1つ増えるということです。

現金の準備も、キャッシュレスを入れたあともやめていません。通信が落ちた瞬間に売上がゼロになるのを避けるためで、1,000円札を多めにして10万円ほど用意しています。

5. 記録は「あとから取り出せる形」で持つ

これは物販に限らない話です。

売上や在庫の記録を、人が見やすい形だけで持っていると、あとで自動化できません。 人が見て同じ意味に見えるものが、機械には別物として扱われるからです。

うちは請求管理でこれに詰まりました。見やすい表と、自動化できる表は同じではありません。 データは機械が扱える形で持ち、人が見る表はそこから作る。分けておけば、両方成立します。

そしてもうひとつ。どんな仕組みを使うにしても、データを外に出せる状態にしておくこと。 ツールが終わるより先に、中を触れる人がいなくなることの方が多いからです。

領収書の整理も同じでした。溜めてから人に渡すのをやめて、その場でデータにする形に変えています。→ 領収書を丸投げするのをやめたら月3万円減った

→ 詳しくは自動化できる表と、できない表の違いデータを外に出せない仕組みは、いつか業務を止める


まとめ:始める前のチェックリスト

  • 決済手段を用意したか(現金だけだと、単価が高いほど取りこぼす)
  • 会場の通信を確認したか(Wi-Fiの有無を主催者に聞く)
  • 固定費はゼロか(やめる自由を残しているか)
  • 在庫と労力が増えることを織り込んだか
  • 記録を、あとから取り出せる形で持っているか

5つとも、始めたあとに気づいて直したものです。先に決めておけば、そのぶん早く進めたはずでした。

これから始める人の役に立てばと思って書きました。